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ナレーターに聞く わたしのアンデルセン

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アンデルセン生誕200年記念特集
ナレーターに聞く わたしのアンデルセン
岸田今日子さん

アンデルセンの報われない恋に心惹かれて
岸田今日子さんは、幼少の頃よりアンデルセンの絵本を読んでいらっしゃいますが、年齢を重ねていくとともに1つのお話に対する想いや、気になるページが変化するそうです。また、あるテレビ番組の取材でアンデルセンの故郷「デンマーク」を訪れ、アンデルセンの足跡をたどりながら、物語の舞台を巡りました。アンデルセンの生きた時代や社会背景までも感じたという岸田さんは、優しいまなざしでアンデルセンの絵本について語ってくださいました。

岸田今日子さん
マイベスト・アンデルセン

人魚ひめ 人魚ひめ
『人魚ひめ』が好きですね。王子に恋をした人魚姫の悲恋、王子を刺すことができずに自分の身体が泡になってしまうシーンには胸を打たれます。海の泡になって消えるというはかなさが人魚姫の救いだったのかとも思うけれど、アンデルセンは、姫が天に昇って、空気の精になるという結末をつけています。宗教上の理由でしょうね。
『人魚ひめ』が好きなもうひとつの理由は、アンデルセンの中でも「報われない恋」をテーマにしたものに心惹かれるから。アンデルセンの失恋と重なるところもあるのでしょうが、命を懸けた恋なんて、やはりロマンティックだと思うわ。



アンデルセンの絵本を読んでくださる皆さんへ

幼い頃だけではなく、青春時代、大人になってからもアンデルセンのお話を幾度も読みました。不思議なことに1冊の同じお話を読んでいるのに、自分の年齢や置かれている状況によって、気にも留めなかったページが気になったり、違う結末があるのでは、と思うこともしばしば。読み返すことで心に響くシーンもあります。

たくさんの絵本を読んでいても「『おやゆびひめ』は知ってるけれど『火うちばこ』というお話は知らなかったわ」なんてこともあるでしょう。いろいろな絵本に触れることはとても大切ですから、ぜひアンデルセンのお話も親子で一緒に読んでみてはいかがでしょうか。お子さんだけではなく、大人の方が読み返す絵本としても楽しめると思いますよ。


【プロフィール】
東京生まれ。文学座、劇団雲を経て演劇集団円(えん)に設立参加。「キティ颱風(たいふう)で初舞台。「陽気な幽霊」でテアトロン賞を受賞。その後「聖女ジャンヌダーク」「マクベス」「欲望という名の電車」「更地」などに出演。また、1999年度紀伊國屋演劇賞を「猫町」「遠い日々の人」で受賞。映画では、「破戒」他で毎日映画コンクール助演女優賞、「砂の女」他の演技でブルーリボン賞を受賞、1997年「八つ墓村」他の演技ブルーリボン賞を再受賞している。
舞台、映画、テレビのほかに、執筆、ナレーションでも異彩を放つ。



岸田今日子さんのナレーションで楽しむアンデルセン
すずのへいたいさん
すずのへいたいさん
文:角野栄子
絵:ささめや ゆき
はだかの王さま
はだかの王さま
文:角野栄子
絵:こみね ゆら
おやゆびひめ
おやゆびひめ
訳:角野栄子
絵:ピア・クロイハ・ラッカ
人魚ひめ
人魚ひめ
文:角野栄子
絵:リスベート・ツヴェルガー
火うちばこ
火うちばこ
訳:角野栄子
絵:エリック・ブレグバッド
     


アンデルセン生誕200年記念出版「アンデルセンの絵本シリーズ」は、小学館より発売中です。
写真提供:Odense Bys Museer

 
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