あかずきんがレインコート?
2005年6月23日掲載
『あかずきん』が日本で初めて翻訳されたのは明治時代、夏目漱石が『我輩は猫である』の初版が出版される少し前のことです。100年以上の月日を経て、漱石は紙幣の肖像となり、書籍は紙だけでなく、デジタルブックとして『あかずきん』もパソコンで読める時代になりました。
『あっちゃん おみまいにいく-まちの あかずきんちゃん-』は、「あかずきんが、現代によみがえったら?」という発想のもとに生まれた、現代版あかずきんのお話です。頭巾ではなく、赤いレインコートに身を包んだあっちゃんは、初めてのおつかいとして、おばあさんのとこへお見舞いに行くことなります。道中には、彼女が読んでいた『あかずきん』の絵本から飛び出した狼が、いろいろな誘惑をしかけて・・・。と、現代の子供たちを魅了する罠が随処にちりばめられています。
なんといっても今回の見せ場は、最後のページ。街中のの人たちに追いかけられ、狼が逃げていくシーンは、新たな「あかずきん」のストーリーを作り出しました。
斬新なお話を描いたのは、3人のお子さんを持つ東明子さん。生まれて初めて描いた絵本がデビュー作となりました。「ごはんを食べるより、絵を描くことが好き」と東さんは、お子さん全員がひとり立ちしたのをきっかけに、絵本制作に励むことに。子育ての経験が絵本づくりにも生かされています。
ぜひ、グリム童話『あかずきん』と読み比べてみてください。
【おはなし絵本クラブオリジナル『あかずきん』】
『あかずきん』
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