ゴールデンコンビが灯す、絵本の”ひ”
2004年11月4日掲載
『どうぞのいす』『ごろりん ごろん ころろろろ』『ヒッコリーのきのみ』、そして『もりのおくのちいさなひ』、おはなし絵本クラブでは、香山美子さん、柿本幸造さんの手になる絵本を、4作続けてお届けしました。どれも、時を越えて、私達の心に、ぽっと灯りをともしてくれるお話ばかりです。
『もりのおくのちいさなひ』、雪の晴れ間に、ちいさな灯の在り処をめざして歩いていく、きつねさんとじっぴきのりすさんたち。ちいさなおうちにたどりついて、たずねます。「ここの おうちには ほんとに ほんとに ほかには だあれも いないの?」実はきつねさん、夜、窓にうつるぬいぐるみたちの影をみて、このおうちには、お友達がたくさんいると思っていたのです。
おばあさんは、きつねさんの気持ちをすぐに察します。そして、かわいがっているぬいぐるみたちを紹介します。この、おばあさんの柔らかさ、温かさ。きっと、そんなおばあさんが作ったぬいぐるみたちだったからこそ、きつねさんには、「本物の動物=おともだち」のように見えたのでしょう。
きっと、きつねさんもりすさんも、森のほかの動物たちも、おばあさんのうちのぬいぐるみやねこさんと一緒に、おじいさんやおばあさんと楽しく暮していくのではないかな、そんな光景が思い浮かび、思わず笑みがこぼれます。
毎日毎日、暗いニュースが多く、日々の忙しさに、いらいらも募りがちです。
でも、お二人が描かれる絵本の温かさ、柔らかさに触れ、それを受けとめる感受性だけは、
なくしたくないものです。
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