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つながる、ひろげる、もっと知りたい絵本の情報をお届け! |
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佐野 洋子・作/絵 銀河社 |
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絵本全体を包み込む不思議な世界。
佐野洋子さん、初期の名作が登場!
7月2日掲載
『100万回生きたねこ』『おじさんのかさ』など、名作を世に送り出し、名だたる賞を数多く受賞されている佐野洋子さん。
『おばけサーカス』は、「サンケイ児童出版文化賞推薦賞」を受賞した、佐野さん、初期の名作です。
ページをめくるたびに、色彩の変化に目を奪われ、絵を見ているだけでお話の世界に引き込まれてしまいそうなこの絵本。岸田今日子さんの語りと音楽が、より一層その世界をひろげています。
今回は、CM音楽で数々の賞に輝く、音楽プロデューサー、秋田新一郎さんに、『おばけサーカス』音楽制作の舞台裏をお聞きしました。
『おばけサーカス』の音楽を方向づけたのは、この絵本全体を包み込んでいる色彩のトーンでした。それは、「不思議」「少年時代」「まどろみ」「回想」「時間(とき)の流れ」・・・、さまざまなことを私に連想させてくれました。絵本全体の音楽、使用する楽器の音色は全て、ここから生まれています。
最初からおばけのサーカスが始まる前まで、そしておばけの演技部分の音楽は、すべてオリジナルです。前半は、チェレスタ(鍵盤でならす鉄琴)、笛、グロッケン(鉄琴)、ストリングス、コンガなどの楽器を用い、単一の楽器がメロディーを奏でるのではなく、様々な楽器が織り成す厚みのある曲で、大きな時間(とき)の流れを表現しています。朝なのか、夕方なのか、いつなのかわからない不思議な時間(とき)と空間を・・・。
そして、おばけの演技の音楽に展開していきます。いつか行った遊園地、いつか見たサーカス・・・。どこか哀愁をおびた曲を奏でているのは、スネアドラム、アコーディオン、グロッケン、チューバなど、こういう音楽にはかかせない楽器たちです。
お話の最後の部分に、E・サティの楽曲を選んだのも、この絵本の色彩のトーンとお話を表現するのにぴったりの3拍子であり、さらに、この絵本全体の音のトーン、肌合いそのものだったから。昔の東京下町の夕暮れどきにも、この絵本のような色合いを感じたものです。
絵本の色彩と音楽が綾なす不思議の世界、是非、のぞいてみてください。
音楽制作
秋田 新一郎((有)星空レコード)
蓮沼 健介 ((有)ラルカン・シェル) |
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