おぼ まことさんの代表作のひとつ、『モンスター・ムシューとめんどり』の登場です!おぼさんのモンスターには、他にも『モンスターのなみだ』(教育画劇)、『ひとりぼっちのモンスター』(ベネッセ・コーポレーション)などがありますが、いずれも見た目は怖そうだけど、実は涙もろかったり、案外ドジだったり、どこか憎めない愛嬌たっぷりのキャラクターなのです。
もうお気づきの方も多いと思いますが、おぼさんの画はその細密画のような線と微妙な色使いに特色があります。今回ご紹介する『モンスター・ムシューとめんどり』も、そんなおぼさんならではの絵本。
特に、ムシューがプーおばあさんの家めがけて、夜を駈ける場面と、めんどりとひよこたちが、プーおばあさんの家に戻る場面にご注目。不穏な気配に山もそこに棲む動物たちも、すくみあがっているような線と色使い。無事、プーおばあさんの元に戻れるめんどり親子を、心から祝福するような線と色使い。
画面の隅々まで、おぼさんの緻密な計算がいきています。
ハイパー絵本の制作にあたって、音楽プロデューサーがまず着目したのも、この二つの場面です。絵本全体のテーマとなるBGMも、ここから生まれました。あと、ムシューがひよこの大群に追いかけられる場面のBGMも是非、お聞き逃しなく!
おぼさんの真骨頂、モンスターと、そこからのイメージで生まれたBGM。画と音楽の競演を、是非お楽しみください。
おはなし絵本クラブでご紹介した、おぼ まことさんの作品
『王さまのやくそく』
ここでご紹介した絵本
『モンスター・ムシューとめんどり』(絵本館)
『モンスターのなみだ』(教育画劇)
『ひとりぼっちのモンスター』(ベネッセ・コーポレーション)