町で人気のレストラン。お腹を空かせた一匹のノラネコが、その厨房に迷い込んでしまいました。つまみ出されるなんてことはなく、お客さまとしてもてなされるところからお話は始まります。野菜を刻んだり、煮たり焼いたり、料理を作る音が重なりあい、厨房はまるでオーケストラのよう。言葉と音楽、ナレーションが溶け合って、ミュージカルを観ているような楽しさです。
この『ノラネコぼうやにおしょくじを』の作者、さかいおさむさんは、NHK「みんなのうた」など、数多くのアニメーション作品を手がけている人気アニメーション作家でもあります。どこかで、さかいさんの作品をご覧になった方もいるのでは?
そんなさかいさんの描く世界を、オーケストラの指揮者のようにまとめあげるナレーションは、アジアを中心に世界各国のサウンドを取り入れた音楽集団、上々颱風(シャンシャンタイフーン)の白崎映美さんが担当しています。
目でも耳でも味わう絵本。何度も読み返したくなる1冊になることでしょう。
ちょこんとした佇まいのノラネコぼうやのかわいい動きにも注目してください。