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2丁拳銃・川谷 修士さん

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第11回・2丁拳銃・川谷 修士さんに聞きたい

本日は都内の某スタジオにて、ナレーション録りの見学です。渡された紙に書いてあるのは、『ハンバーグ』『グレープジュース』『すいか』といった食べ物の名前のみ……いったいどんなお話なんでしょうか?
おいしいバケモノ おいしいバケモノ
しげた さやか・作/絵
おはなし絵本クラブオリジナル
 

【緊張のナレーション】
と、そこへ現れた一人の男前。お笑いコンビ「2丁拳銃」の川谷修士さんです。軽く挨拶してブースに入るやいなや、『ハンバーグ!』、と凄いテンションでナレーションが炸裂! なるほど、そういう話だったんですね。
千木良:おつかれさまです、おもしろかったです。川谷さんも、今日初めて絵本の内容を知ったんですか?
川谷:ええ、言葉の部分はもらってたんですけど、それだけだと「え、なにコレ?」って思いますよね。今日絵を見て、やっと納得がいきました。難しかったし、久しぶりにすごく緊張しました。
千木良:それはそれは・・・。ナレーションの仕事は多いですか?
川谷:僕らのコントイベントのときにナレーションを使うくらいですかね。あ、でも松浦亜弥さんのやってたバラエティ番組で、僕の好きな漫画家の島本和彦さんのキャラクターが出てくるんですが、その声をやったことがあるかな。
千木良:キャラクターが出てくるときは、絵を見て「このキャラはこんな喋り方かな」って考えるんですか?
川谷:そうですね。今回の絵本だったら、『ハンバーグ』は一発目だから怖い感じでやったほうがええかな、とかは考えますね。「パタ−ン変えてもう一回やってみてください」って言われたときは「どないしよ?」って焦りましたけど。『ごま』が一番難しかったです。
千木良:『ごま』、おもしろかったですよ! なんていうか、いなせで! 『まきずし』も『江戸』って雰囲気がしました!
川谷:『グレープジュース』も難しかったです。結局、「まるきり声変えたれ!」と思って、やりました。なんとかOKが出たので良かったです。

川谷 修士さん


川谷 修士さん 【ヒーローも、大人の女性も】
川谷:でもいいっすね、絵本(笑)。うちの相方(小堀裕之さん)、絵本を作りたいって言うんですよ。相方は子供いるんで。相方が話書いて、僕が絵描いて。
千木良:お、楽しみです! ぜひ書いてください!
川谷:でも、相方の考えることには金の匂いがするんですよ(怒)! 僕らが作ると『げっすい』絵本になる気がするなあ……僕らのコントには、暗いのが多いんです。大人が聞いても気分悪くなるような。ちょっと不幸な話のほうが面白いんじゃないかという考えがあって、貧乏になったり、人生苦しかったり……相方の好きな映画は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ですから!
千木良:ああ。あれはちょっとかわいそすぎますよね……。主人公が可哀想なまんまで終わってしまうという。川谷さんは、絵を描かれるんですか?
川谷:ええ。「これ!」というようなのは、特にないですが、コントで使ってるんですよ。
千木良:絵本をちっちゃい頃に読んだ記憶とか、ありますか?
川谷:絵本はあんまり、記憶にないかな。どっちかというと、マンガやアニメですね。ヒーローものとか。
千木良:サンバルカン! 宇宙刑事ギャバン! うちの家庭はギャバンが大人気で、弟がいるので。
川谷:ギャバン、いいですね。初めて買った特撮ヒーローの本、ギャバンですよ。絵本だったら、『アンパンマン』を読んでたかな。まだアンパンマンにさびしいムードがあった頃の絵本です。
今のアニメの絵よりちょっと背が高くて、細長くて、かっこいいんですよ。すぐ飛ぶんですよ。2ページ目くらいで自分の顔を食べさせて、ジャムおじさんもバイキンマンも出てこないまんま終わっちゃうんです。マントの似合うキャラクターは日本じゃ珍しいじゃないですか。外国だったら、スーパーマンとかバットマンとか色々いるけど。ま、日本にもパーマンってのがいますけど。「これこそ、ヒーローだな」と思ってました。

千木良:なるほど。2丁拳銃って名前もヒーローっぽいですしね。
川谷:はははははは、そうですか。
千木良:ヒーロー美学に対する憧れのようなものが根底にあるのかもしれないですね。
川谷:はい、好きですねヒーローは。あと昔話はよく読み聞かせてもらっていましたね。桃太郎や、さるかに合戦や……雪女が印象深かったかな。あれで初めて、『大人の女性』に出会ったというか……『きれいやな』って……エロティックな何かを感じていたんでしょうね……。



【ちょっと行ってみたら、もう10年】
千木良:ところで、お笑いを志した理由は?
川谷:これといって強い意志はなかったんです。高校を卒業して、専門学校に入ろうかなと考えたんですが、しっくりこない。お笑いの養成学校があるっていうんで、一年間だけだし、費用もそこそこだし、ちょっと行ってみようと思って。
で、NSCに入って、今の相方と出会って。昔、ダウンタウンさんもやっていた大阪の二丁目劇場を見に行ったんです。カルチャーショックでしたね。最近復活したジャリズムさんや千原さんなんかが先頭切ってやってたんですけど、会場が超満員で、女の子ばっかりで、キャーキャー言われてる。で、しゃべったらドッカーン! と受けてて『なんや、コレ!』。それから、そこでレギュラーになれるように頑張ろうというわけで、ネタを作り続けて、ちょうど10年です。

千木良:そっかあ。えーと、最近どうすか?
川谷:やりたいことができるようになってきた気はするけど、まだまだ頑張っていかないと。なんでもやりたいとは言ってるんですけどね、マネージャーに。
千木良:芝居とか、演技とかはされないんですか?
川谷:芝居はよく見には行ってるんですけど、あれは難しそうですねえ。今はライブが主ですね。ルミネの劇場とか、あとは番組、ラジオ……、自分たちで曲を作ってCDも出しています。
千木良:歌がすごくお上手なんですよね!今度、おはなし絵本クラブでぜひ絵本描いてください。不幸すぎる話じゃなくて、相方さんが、お子さんに読んであげたいようなものを…。
川谷:いいんですか? うちの相方、すぐ食いつきますよ!でもうちの相方、0点パパだからなあ。後輩とか僕らのほうが、面倒みてるくらいですからね〜。

川谷 修士さん


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  2丁拳銃・川谷修士さん  
川谷修士
昭和49年5月17日生まれ。NSC(吉本総合芸能学院)12期生。1993年(平成5年)6月に、小堀裕之さんと「2丁拳銃」結成。同年デビュー。コンビ名の由来は2人が大好きなブルーハーツの『44口径』の歌詞からつけたもの。後に『44口径』は舞台出演時の出囃子となる。

2丁拳銃 ホームページ
http://www.pistol-junkies.com/
 
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  千木良悠子 千木良悠子   1978年東京生まれ、慶応義塾大学卒。作家として小説「猫殺しマギー」(産業編集センター)を出版しているほか女優や映画監督としても活動。現在「おはなし絵本クラブ」にてウェブ絵本を製作中。
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